さいとうたかをの漫画『サバイバル』を読んだ感想

お久しぶりです、mortalです。

本日は最近読んだ、さいとうたかを先生の漫画
『サバイバル』を読んだ感想です。

あらすじ

1976年から1978年にかけて
『週刊少年サンデー』(小学館)にて連載された。

突如発生した世界的な地殻変動による
巨大地震に遭遇して生き残った少年・鈴木サトルが、
過酷きわまる環境で生き抜こうとする姿を描く。
さいとう・たかをが描く少年漫画の代表作の1つである。

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洞窟を探検していた鈴木サトルとその友人たちは、
突然の大地震に襲われる。

それが収まった後、
サトルだけは何とか洞窟から抜け出して助かったが、
外は信じられない光景と化していた。

陸続きだったはずの土地はほとんどが大地震によって水没し、
周囲をすべて海に囲まれた島になっていた。

一緒に行動していた友人たちはいうまでもなく、
誰も居ないその島に残されてしまったサトルは、
生き延びるためにさまざまな知識や技術を身につけると
海を越えて東京へ渡り、
変わり果てた世界を改めて実感したうえで
行方不明の家族を探す旅に出る。

最終的には、
地質学者であった父がとある村の地滑りを防ごうとするも、
それを理解しない村民たちと対立した果てに落盤に遭い、
死亡していたことが判明する。

サトルは協力者と共に地滑りを防ぎ、父の名誉を回復する。
そして、母と姉が村付近の山の麓で生きていることが分かり、
サトルがそこへ向かうところで物語は終わる

Wikipediaよりコピペ

話はざっとこんなのですが、
ある程度ステージ毎に出来事や感想を書きます。

無人島編

しばらく1人で無人島で生活してて、
頑張って飲み水を作ったり
野生動物を狩ってみたり
野草を食べて下痢したり
序盤が最もサバイバルしてる感があって好きでした。

小船に乗った女が1人で来た辺りから
ちょっとそれが壊された感があります。
(なぜ、女なんだ)

話の都合上、死ぬまで1人でサバイバルしてても
変わり映えがないってのは分かりますが。

ネズミ最強説

熊と戦ったりもしてましたが、
寝てると多数で洞穴に乗り込んできた挙句
主人公を噛んで1週間ぐらい病気にしたネズミが
作中では最も厄介な敵だった気がします。
戦いは数だよ兄貴!

ネズミ対策に飼い始めたフクロウのフライデーは、
Gガンダムの先代シャッフル同盟並の短命さでした。
まさかフクロウが逆にネズミに食われるなんて。

窮鼠猫を嚙むというか、窮鼠梟を噛んだわけですね。

てか、白い犬にはシロって名付けるのに
フクロウにフライデーと名付けるネーミングセンスは
どこから来たんだろう…

荒廃した市街地編

いけ好かない無限ライフル弾おじさんの
奴隷にされそうになったり、
動物園から抜け出したであろう虎と戦ったり、
野菜を植えて育てたり。

街中にいる虎と戦うシーンは彼岸島を彷彿とさせました。

貯水タンクの水が残っていたり
誰もいない家の布団で寝れたりして
無人島よりは過ごしやすそうでした。

でも飲食物の確保が難しそうだったので、
自然のある所と街中では
どっちが生きやすいんだろうかと思いました。

富士山麓の樹海編

外国からの調査員である鬼畜米兵2人と行動を共にしたり、
子犬のシロが仲間になったり。

山の上り下りで飲食物が手に入らないので、
読んでる側としてはそこはマズいだろうと
ハラハラしてました。

案の定、食糧難に陥り
トカゲを見つけて頭を潰して生のまま食べるという。
漫画とはいえ「お…おお…」となりました。

出会いと別れ編

ロープウェイがなくなったので
崖を超えるために自作のグライダーで鳥人間コンテスト状態になったり、
元野球選手と農地の防衛戦をしたり、
野犬の群れに教われたり、
脱獄囚のグループに絡まれたり、
仲間割れしている元学生同士のグループを和解させたり、
土砂崩れから村の全滅を避けるために穴を掘ってたら
主人公の父親が生き埋めで死亡してたと判明したり。
で、最後は母と姉の居場所がわかるもそこで話が終わるという。

中途半端な所で話が終わったので打ち切りだったのかな?
という印象が否めませんでした。

※ややネタバレしてしまうと、
中盤までに出会う人や生き物は大体死にます。

そして後半は
人に会う→一悶着あるも問題解決→また家族を探すので決別
の繰り返し。
パターン化されてて、マンネリ感が否めなかったです。

11巻のアナザーストーリーの蛇足感…

本編が打ち切りみたいな終わり方だったので、
話の途中の変なところから
サイドストーリーが1巻分追加されてました。

多くの人がいてそこそこ便利そうな生活をしているけれども
逆らうと強制労働をさせられる
市長による恐怖政治で自由のない街にサトルが立ち寄り、
立てよ国民!と喚起して反乱を起こす話でした。

正直別になくってもいい話だったので、
これやるぐらいだったら
普通に本編で家族に会わせて終了で良かったと思いました。

まとめ 何不自由なく生活できる現代って素晴らしい

水や電気のインフラが止まるなんて考えられず、
衣食住に困らず生活が出来て
インターネットにも繋ぎ放題という
自由な生活がなくなるなんて考えられませんね。
多分、スマホが1日使えないだけで禁断症状が出ると思いますw

数日も飲まず食わずで
毛虫やトカゲやカエルやミミズを食わないで済む、
現代社会って素晴らしいなと。

これまでの歴史でいろんなものを発明・開発してくれた
多くの人達の行動や知識・知恵に感謝しないとですね。

僕がこんな状況に置かれたら、
魚もろくに捌けそうもないのですぐ死にそうです。

火起こしぐらいは出来るようになった方がいいんでしょうかね。
まあ、そういうのを覚えないといけないような
危機的状況にならないのが一番幸せですが。

昔の漫画繋がりで、恐怖新聞が読みたくなる

知名度はあるけど昔の漫画は漫画喫茶になさそうなので、
買わなきゃなのかと悩みますね。
10巻ぐらいなら長さ的に苦じゃないですけど。

やはり最大の恐怖は
新聞を読むと寿命が縮むということではなく 、
新聞が窓ガラスを割って
真夜中に投函されるという点ですね。

貼った画像のパターンは初めて見ましたが、
ガラスはおろか雨戸まで突き破るのか(困惑)
いろんな意味で迷惑すぎるだろ…