漫画『響~小説家になる方法~』を読んだ感想

どうも、mortalです。
今回は久々の漫画レビューで、お題は『響~小説家になる方法~』です。

■内容やあらすじ

性格が破天荒でクソだけど
小説を書くことに関しては天才的な
地味な黒髪メガネの女子高の1年生が、
超絶面白い小説『お伽の庭』を書いて大賞を受賞。
それによって、様々な人の人生に影響を与えていくお話です。

賛否両論で、好き嫌いがはっきり分かれる作品です。

主人公が非常識かつ暴力的なので、
他人のコメントを見るとダメな人は本当に合わない模様。

具体的な作中作の文章が全く出ないで
周りの大人たちが「凄い!なんて面白いんだ!」
という響を持ち上げるリアクションしかしないため、
俺ツエーのなろう小説って言われてるのも納得な気がします。

大体の話の流れは大雑把に言うと、
響が小説を書いて何らかのコンクールに出す

最優秀賞を受賞する

表彰式などで気に入らないお偉いさんを殴る蹴る
までがワンセットです。

なおタイトルに「小説家になる方法」とありますが、
作中でちゃんとした目指し方は一切明言されていません。
出版社に持ち込みという、超オーソドックスな方法でした。

暴力描写が多すぎ問題

出版関連の漫画なのに、
あまりにも多い主人公のガイジなムーブメントが多すぎ。
序盤だけでもこんなに沢山あります↓

・文芸部の強そうな男の先輩の小指の骨を折る。

・部長と小説の面白いか否かの分類の違いでイラつき、本棚をぶっ倒す。

・本屋で平積みされてる本に座り読書中のクソガキを発見。
注意したらスカートをめくられたので、
ハードカバーの本で殴る&廻し蹴りで制裁。

・いたずらでタバコの根性焼きをするフリをしてくる部活の顧問の先生に、
逆におデコに根性焼きを実行。

まるでタランティーノ映画か格闘漫画を見ているようで、
何だこれは…たまげたなぁ…ってなりました。
ゲッターチームにいても違和感ないぞ。

強盗・恐喝・殺人などを全部経験してそうな、
悪人面のゲッターチームの皆さん。

現実的な目線で見てしまう自称・常識人な僕にとっては、
あまりの暴力描写に「ええ…」と引いてしまいました。

画像検索したら、殴る蹴るの画像ばっかり出てくるし(笑)
途中から「これはバイオレンスなギャグ漫画なんだ」
と捉えて割り切ったら、それはそれで面白かったですけど。

あとそういうマンガじゃないから別にいいんですが、
画力の問題で女子高生の水着姿に1ミリもエロさを感じない…

左側の人物はくびれが無い寸胴体系なせいで、
うすた京介先生のラクガキ感が溢れてますね。
女性の胸だけ異様にデカく描くから、体のバランスがおかしなことに。

これと完全に一致してますね。

印象に残ったセリフ 「気付いたらなっていた」

インタビュアーからいつから小説家を目指したのかという質問をされて、
「気づいたらなっていた」と返すシーンがあります。
天才の一言で片付ければそれで終わりですが、
この回答は結構深い気がしました。

・小説家になりたい人
・小説が好きで書き続けた結果、小説家になった人
この2つには結構な隔たりがあるなと。

今の自分に当てはめると、
・単純に文章を書くのが好き
・ブログでお金を稼ぎたい
では、努力や目指すべき方向性が違うわけで。

アフィ報酬のために興味のない商品の宣伝をするよりかは、
好き勝手に情報発信をした結果として
お金を手に入れる方向で行きたいので、
もっと読まれる記事を増やさないとダメですね。

最近は書こうと思えばネタはそこそこあるのに
実際のブログ更新が月1レベルってことは、
実はそこまでブログが好きじゃないのかも知れません…

そもそも副業なら絶対にブログである必然性がないので、
自分が人生で何を求めるのかや
目的と手段を再定義せねばと思った次第です。

まとめ 現実問題、天才ってまずいない

あくまで作り物だと割り切らないと、この作品はキツい気がしました。

現実では死体以外ならほぼ何でも治す勢いの
ブラックジャック先生みたいな超天才はまず存在しないと思うので、
極端な主人公の天才設定は現実味がないなと。

フィクションを純粋に楽しめないのは、
僕が常識を身につけて年を取ったからでしょうか。

こんなにトントン拍子に大賞を総ナメってことは実際ないでしょうが、
作り話の中ならこういう破天荒な人間が
1人は存在してもいいのかなと思いました。
僕は実際にいたら、関わりたくないですけどね(笑)